【前編】こんな人は大阪・関西万博に行かない方がいい?失敗しないための事前準備

アイキャッチ 【前編】こんな人は大阪・関西万博に行かない方がいい?

※この記事は、5月23日に万博を訪れた体験をもとに作成しています。

万博は一生に一度とも言える特別なイベント。しかしその壮大なスケールや、情報の多さに圧倒され、「どうやって回ればいいの?」「予約って必要なの?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

どうも、たこ焼きとは地球だ!です

※詳細はメダロット第28話「たこ焼き大作戦」をご覧ください。ネタ解説だけならニコニコ大百科をご覧ください。

そこで実際に大阪・関西万博を訪れた筆者が、事前に知っておくべき準備ポイントをまとめました。これから万博に行こうと考えている方、また迷っている方も当日の不安を減らし、しっかり楽しむためにぜひ参考にしてください。

またタイトルにある、「こんな人は大阪・関西万博に行かない方がいい?」の結論については、後編にまとめています。

目次

チケットの予約方法

まず強調したいのは、とにかく先にチケットを確保して来場日時を指定することが最優先です。「来場日時を指定しないと何もはじまらない」と言っても過言ではありません。

万博の入場はチケットを公式サイトやアプリから購入して、空いている来場日と時間を予約する、完全予約制になっています。つまり、希望の日程に空きがないこともあり、その場合は入場すらできません。

来場日時の指定画面のスクショを編集 6月27日の空き状況は「空いています」でも実態は11時まで満員

11時まで満員で空いているとは?多くの人が入場したい午前中が満員であれば、それは混雑と呼ぶべきと思うのは筆者だけでしょうか

筆者は有給が取れてから来場日時も予約が必要なこと知りました。慌てて空いている枠を探した結果、一番早い時間で東ゲート11時~しか確保できず、午前中の時間を無駄にしたことを後悔しています。

この経験から強くお伝えしたいのは、「行きたい日ではなく、空いている日を優先して予約せよ」です。来場日時の変更は、入場可能期間内であれば最大3回まで可能です。柔軟に予定を調整したい方には、平日限定のチケットよりも、1日券の購入をオススメします。

また、サイトが混雑する時間帯がある点にも注意が必要です。空き枠先着予約(予約の種類については後ほど述べます)のアクセスが集中する22時30分頃から深夜0時前後にかけては、ページが開かない、ログインができないといった状況も起こりやすくなります。

筆者は空き枠先着予約について知らずに、この時間帯に何度かアクセスしてしまい、ページが重く、当日予約をする気もないのに待機させらせました。アクセスが集中する22時30分頃から深夜0時前後は避けて予約を進めましょう。

パビリオン予約の基本と抽選予約について

万博のパビリオンは基本的にはなしでも入れるところが多いです。しかしながら、完全予約制のパビリオンや人気のパビリオンは長時間並びますので、予約してスムーズに行きたいところ。

予約方法は主に3つあります。まず1つ目が「2か月前抽選」です。来場予約をした日の3か月前から2か月前の前日まで受け付けている抽選申し込みです。パビリオンと入場時間を第1から第5希望まで選択ができて、当選すればパビリオンの入場枠が確保できます。確保できる入場枠は1つだけなので、予約を無駄にしないために、時間帯は注意したいところです。

次に「7日前抽選」。これはやや直前になりますが、来場日時予約をした日の1か月前から8日前まで受け付ける抽選申し込みです。2か月前抽選で外れても再挑戦できます。こちらも希望を出せるのは2か月前抽選と同じで、確保できる入場枠も1つのみです。

次に「空き枠先着予約」(※すでに触れた深夜0時開放の制度)です。これは来場予約をした日の3日前からに空いた枠に先着で予約できます。先着予約なので、競争率は非常に高く、アクセスが集中するため、サイトにつながりにくいことが多く、事前ログインやネット環境の準備も重要です。

日付を勘違いして2日前の0時にアクセスしてしまい、予約のチャンスを逃しました。初歩的なミスをした愚か者は私です。

加えて、「ミャクミャクリワードプログラム」の経験値(exp)を貯めて「パビリオン特別入場」に応募する抽選枠も存在します。これは、あまり知っている人は少ないためか当選確率は高いようですが、複数回万博に訪れる人やミャクペ(電子マネー)を積極的に利用する人向けで、初参加する方はハードルが高い制度です。

(予約期間の表)https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/image-743-900×266.png

参考サイトhttps://info.expo2025-wallet.com/expohandbook

抽選の申込期間も1~2か月前とやや早めなので、直前に日程が決まった場合は利用は抽選に参加できません。

この抽選に参加するには「プラチナステージ」到達が条件で、15万expが必要です。チケット保有(3万exp)、アカウント連携(3万exp)、顔認証登録(3万exp)で9万expまでは獲得できますが、残り6万expはミャクペにチャージや日々のクイズなどで少しずつ貯めていく必要があります。

抽選に参加できるパビリオンは「特別入場」枠のパビリオンです。そのパビリオン一覧は以下のサイトの「ミャクミャクリワードプログラム」の特典について に掲載されています。

(公式サイト 2024.12.04プレスリリース)

https://www.expo2025.or.jp/news/news-20241204-02/

ミャクペとは、プリペイド方式(チャージ方式)の電子マネーです。使用できるところは、VISAタッチまたはID決済に対応しているところ。バーチャルカードでもあるので、オンラインショッピングでの決済にも使えます。

また、ミャクペチャージには手数料が掛かる場合があり、ミャクペの残高の有効期限が2026年1月13日までとなっており、使いきれないリスクもあります。詳細は以下に載せておきます。

(参考サイト)https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/224faf6b13b79d43d9dc10059dacac4324b06e8b

初参戦や1ヶ月以内に万博に行く日程が決まった方は使えません

総合的には「2か月前抽選」「7日前抽選」「空き枠先着予約」の3つが現実的な選択肢です。このいずれかを活用してパビリオン予約を狙うのがベストです。

抽選申し込みのコツと戦略

抽選に申し込む際には、どのパビリオンを優先するかをしっかりと検討することが大切です。なぜなら、各パビリオンによって抽選に割り当てられている当選枠数が異なっており、当選確率に大きな差があるからです。当選枠数については以下のサイトを参考にしてください。

(参考サイト)https://www.expo2025.or.jp/news/news-20250403-04/?utm_source=chatgpt.com

人気が集中しているうえに当選枠が少ないパビリオンは、当然ながら非常に競争率が高くなります。そういった場合は、人が比較的少ないと予想される夕方以降の時間帯を選ぶ、希望順位を上げるなどの工夫が必要です。

抽選の考え方は人それぞれですが、筆者からのアドバイスとしては、本当に行きたいパビリオンがある場合は、複数の時間帯で同じ施設に申し込むのが効果的です。各予約方法で1施設しか確保できないため、第一希望の確保を最優先にすべきでした――これは後編の「失敗談」にも登場します。

また、「予約しないと入場できないパビリオン」も存在します。こうした完全予約制の施設は、現地で並んでも入れないため、事前予約または当日予約が必須です

予約しないと入れないパビリオンは以下に載せておきます。

KKday 大阪万博2025パビリオン一覧|予約必要・おすすめ施設を海外・国内別に紹介

筆者は、万博の日程を3週間前に決めたため「7日前抽選」に参加しました。結果は全滅でした…。このあたりの悔しさと教訓は、ぜひ後編で

快適に過ごすための持ち物と服装について

会場を快適に回るためには、持ち物と服装の準備もとても重要です。ここに関しては後悔なく上手くいったところなので、自信を持ってご紹介します。

まず必須なのは、モバイルバッテリーです。万博ではカメラの起動、予約確認や会場マップのチェックなど、スマートフォンの使用頻度が増えます。そのため、バッテリーの消耗が早くなります。1日中安心して使い続けるためには、コンパクトで軽量な5000mAh前後のモバイルバッテリーを持参するのがおすすめです。オススメしたいモバイルバッテリーは以下に載せておきます。

マクセル モバイル充電バッテリー 5,000mAh

そして意外と重要なのが、軽食と飲み物(マイボトルまたはペットボトル)です。会場では無料の給水所が設けられており、水は補給できますが、冷えているわけではなく、ややぬるいのが正直なところです。マイボトルに氷水を入れて持っていけば、より快適に過ごせます。

500mlマイボトルに給水している様子

500mlマイボトルに給水している様子 給水された水はぬるかった

また、長時間並ぶ際に小腹が空くとストレスがたまりやすいため、手軽に食べられる軽食があると気持ちにも余裕が生まれます。

筆者が持参した物

筆者が持参した物 昼の飲食店は混むので、夕方まで持つ量で

画像にある万博記念公園の記事はこちら

靴は言うまでもなく、履き慣れたスニーカーなど歩きやすいものが必須です。とにかく場内は広いので、足元の快適さが1日の体力に直結します。

さらに、夏場であれば帽子や日焼け止めも必須です。特にパビリオンの待機列では日陰がほとんどなく、直射日光を浴び続けることもあります。暑さ対策は万博を楽しむうえで欠かせないポイントです。

オススメしたい帽子は以下に載せておきます。筆者は普段、帽子をかぶらないので色々と試した結果、サイズ感・色・価格のバランスが良く、使用感も快適だったため、ぜひ参考にしてみてください。

無印良品 UVカット透湿撥水 防水テープ使い サファリハット

また、会場マップは現地では配布していません。自分で印刷して持参する必要があります。以下の公式サイトには、予約不要/要予約のパビリオン情報や給水スポットが明記されたマップがありますので、予約する際にどのエリアにあるかを事前に確認するために活用できます。また印刷して持参することで、スマートフォンの電池消耗を抑えることにもつながります

今週の万博 会場マップ https://www.expo2025.or.jp/news/daily/

まとめ

今回の記事では、万博を楽しむために欠かせない「事前準備」にフォーカスして紹介しました。チケットの予約、パビリオン予約の仕組み、そして持ち物の工夫で過ごしやすさが大きく変わります。

チケットの予約は、とにかく先にチケットを確保して来場日時を指定することが最優先です。空き枠先着予約の時間帯(特に22時30分頃から深夜0時前後)はアクセスが集中し、サイトが重くなるため、事前のログイン準備なども含めて対策が必要です。

また、抽選制度にも「2か月前抽選」「7日前抽選」「空き枠先着予約」といった種類があり、複数希望は出せるものの、実際に確保できるのは各方法につき1つのみ。さらに、完全予約制のパビリオンもあるため、予約枠の確認と戦略的な選択が大切です。

持ち物としては、モバイルバッテリーや軽食、飲み物、帽子、日焼け止め、履き慣れたスニーカーがあると良いです。

一方で、次回の後編では「準備を万全に整えたはずなのに、うまく楽しめなかった」という筆者自身の失敗体験を紹介します。実際には、情報を詰め込みすぎたことで基本的な「どんなパビリオンがあるのか」といった全体像を把握しておらず、現地で右往左往してしまいました。さらに、当日予約に振り回され、「どこに並ぶべきか」「並ぶ価値はあるのか」などを考えすぎて、結果的に楽しむ余裕がなくなってしまいました。 後編では、そんな“失敗談”をもとに「こうすればよかった」「これだけはやらない方がいい」といった教訓をお伝えしていきます。これから行く方が後悔しないよう、ぜひご覧ください。

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