【聖地巡礼?】その着せ替え人形は恋をする 岩槻スタンプラリー編

アイキャッチ 聖地巡礼?岩槻スタンプラリー編

『その着せ替え人形は恋をする』岩槻編の聖地巡礼をしていたとき、ふとポスターに目が入りました。調べてみると、、

調べてみると、2025年の1月から3月にかけてさいたま市が主催していたイベントとのこと。

めちゃくちゃ参加したかったイベントじゃん!なんでもっと早く知らなかったんだ

と思わず悔しさが込み上げました。

参加出来なかったことは悔しかったですが、別にスタンプがなくとも、場所さえわかれば勝手に巡れるじゃんということで、「セルフスタンプラリー」として実際に歩いてみることにしました。市が選んだ場所であれば、単なる観光地以上の意味があるはずです。

本記事では、スタンプラリーコースの企画意図を整理し、岩槻という地域が持つ歴史・文化的な側面を考察します。『その着せ替え人形は恋をする』の聖地巡礼と合わせれば、単なるアニメ舞台探訪を超えて、地域理解を深める一日になるかと思います。

岩槻と池袋の聖地巡礼については以下にまとめています。ただ、聖地を巡るだけではなく、アニメシーンの時間や考察も含まれていますので、読み応えのある記事になっています。

目次

岩槻駅

岩槻駅東口標識

スタンプラリーの起点は岩槻の玄関口の岩槻駅。岩槻駅には観光案内所もあり、観光の拠点として最適です。

スタンプラリーを実施していた当時は、キャラクターパネルが設置されていたとのこと、、

ほんと、早く知っておけば…

ちなみに岩槻駅は、アニメでも登場し聖地巡礼を兼ねてみると面白いので、以下の記事も合わせてご覧ください。

にぎわい交流館いわつき・岩槻人形博物館

岩槻人形博物館とにぎわい交流館いわつき

岩槻人形博物館とにぎわい交流館いわつき

にぎわい交流館いわつきと岩槻人形博物館は、隣り合う位置にあるのでまとめて紹介します。

元々、この地には岩槻区役所がありました。区役所は駅前のWATSU 岩槻の商業施設内へと移転して、跡地は「岩槻人形博物館」と「にぎわい交流館」へと生まれ変わりました。

岩槻町役場跡記念碑

岩槻町役場跡記念碑

スタンプラリーのノベルティ配布場所にもなっていた岩槻人形博物館は、日本初の人形専門の公立博物館です。江戸時代から続く人形づくりの技術や、節句人形や創作人形などの様々な種類の人形を紹介しています。

五条くんが目指している“頭師”とは、まさにここ岩槻で受け継がれてきた職人の仕事です。館内では、人形の頭や衣装を作る過程も紹介されており、作品の世界で描かれたものを実際に感じることができます。

岩槻人形館の頭づくりの展示

岩槻人形博物館 頭作りの展示

頭作りには、桐粉を使った「桐塑頭(とうそがしら)」という技法が使われています。江戸時代の岩槻は、タンスや下駄など桐を使った製品が多く作られていました。また、水に恵まれた土地でもあり、人形づくりにも適した環境だったと伝えられています。

事前調査で「桐塑頭(とうそがしら)」について知っていたものの、桐粉を使うなら木のような色になるはず――そう思っていたのですが、アニメ劇中では白い頭が登場します。「桐粉って白かったっけ?」と思いながら展示を見てみると、型から取り出したばかりの頭は想像通りの木色で、少し安心しました。

その後の工程では、胡粉(ごふん)を塗って仕上げるため、見た目は白くなります。展示では、型から取り出した直後の頭から仕上げまでの工程が順に紹介されており、塗装や装飾がどのように施されていくのかを実際に見ることができました。

ちょうど「おいでよ!にんぱく動物園~かわいいどうぶつ大集合~」という企画展が開催されていたので、あわせて見学しました。

にんぱく動物園

岩槻人形博物館 企画展の展示

張子(紙)の表面に絹糸を貼って毛を表現した「毛植人形」や、その土地の風土を映す「郷土玩具」などが並び、“人形”という言葉の中にある多様さと奥深さを実感しました。

動物の毛植人形は毛並みがリアルに表現されていました

岩槻人形をはじめ、全国の人形文化について学べる貴重な施設なので、岩槻を訪れる際はぜひ立ち寄ってみてください。

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岩槻郷土資料館

岩槻郷土資料館

昭和5年(1930年)に建てられた岩槻警察署旧庁舎を改装して、「岩槻郷土資料館」となっています。郷土資料館は、「岩槻のあゆみ」、「大昔のくらし」、「くらしの道具」の三つのテーマで展示がされています。

展示以外でも警察署旧庁舎だったということもあり、取調室や刑事室などの札がありました。

岩槻郷土資料館の階段

岩槻郷土資料館の階段 レトロ感がイイです

岩槻城の模型

岩槻城の模型

スタンプラリーの一環に組み込むことで、参加者が自然に岩槻の歴史へ触れられるよう工夫されていたと感じました。

次に案内する岩槻城の模型も展示されています。

岩槻城址公園

かつて岩槻城が存在した場所に整備された岩槻城址公園は、堀や土塁の遺構が残り、スタンプラリーで訪れることで、岩槻の歴史に触れさせる意図が感じられます。

岩槻城址公園内の菖蒲池

菖蒲(しょうぶ)池と八ツ橋。八つ橋は八つの角を持った橋として有名だが、岩槻城との関係は全くない

スタンプスポットのあった、八ツ橋周辺は菖蒲(しょうぶ)池となっています。ただ、天守閣のような建物はなく、一見ただの池のある公園です。地形的には沼地と言ってもいいです。

「こんな沼地に本当に城があったのか?」と思いましたが、案内板にその答えがありました。

岩槻城址公園の案内

岩槻城址公園の案内

岩付城の周囲は、案内の通り元荒川や沼に囲まれています。土塁や堀を人工的に掘り、さらに元荒川から水を引き込むことで「水城(みずじろ)」として機能。三方を沼地に取り囲まれた姿から「浮城(うきじょう)」とも呼ばれていました。

そんな、歴史を感じるスポットにこんなものもありました。

岩槻城址公園にある東武1720系

最近の車両ではみられない、カクカクデザインがダイナミック

入場無料で車内に入れます。公開日は土日祝で、8月は毎日公開しています。エアコンもついていて、座席にも座れるので、ふらっと寄ってみるのもいいです。

ここで後輩に会えるとは思いませんでした

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今回訪れた場所

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