【聖地巡礼マップ】その着せ替え人形は恋をする池袋編|中池袋公園・サンシャインシティなど

アイキャッチ その着せ替え人形は恋をする(池袋編)

聖地巡礼で訪れた場所の地図は、以下のリンクにありますので、とりあえず場所を知りたい方はそちらからどうぞ。

▶地図はこちら(記事内の「訪れた場所の地図」まで飛びます)

アニメ『その着せ替え人形は恋をする』の舞台の一つである池袋。アニメ1期3話と5話を中心に登場します。

本記事では、中池袋公園やサンシャインシティといった登場スポットを現地写真とともに紹介し、さらに制作側の意図や登場スポットの歴史も紹介します。

聖地巡礼の地図(Googleマップ)も掲載しているので、実際に訪れる際の参考にしてください。

どうも、中池袋公園のふくろう像です

実は私、アニメの第1期第3話の10:45あたりに登場しているんですよ

中池袋公園 第3話スワローテイルのシーン

中池袋公園のふくろう像の登場シーンを撮影。後ほど、このシーンについての解説も紹介します

そんな着せ替え人形は恋をするの聖地巡礼に行ってみたところ、アニメのこだわりや意外な歴史を発見しましたので、ただ聖地巡礼行くだけでは物足りないと思う方はぜひ参考になれば幸いです。

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目次

中池袋公園

中池袋公園はアニメ1期第3話と1期オープニングの最後の方に登場します。

中池袋公園

中池袋公園 1期OPのシーンを撮影

オープニングの最後の方のシーンは、色々と買い物に行って、WACCA池袋の中にあるユザワヤに向かうところというのがわかります。

アニメでは第3話に池袋のユザワヤが登場します。さすがに店内なので写真を撮影していませんが、実際に行ってみるとこのシーンかってなりますよ。

再生をすると中池袋公園のシーンから始まります

ユザワヤがどこにあるのかを確認して、2人はユザワヤに向かっていることに気付きました。なかなか凝ったことをしています

中池袋公園 第3話スワローテイルのシーン

アニメ第3話のSwallowtailに誘うシーン

冒頭でも紹介したフクロウ像の登場シーン…というよりは、Swallowtailに行こうと五条君を誘ったシーンです。

確かに指した方向にSwallowtailはあるのですが、実際には高いビルに囲まれているので、としま区民センターを指しているようにしか見えません。

それでも現実の方向と合わせているのは、アニメのこだわりを感じるところです。

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原作改変? ラーメン屋からのルートを巡る

原作ではラーメン屋ではなく、オシャレなカフェみたいなところに行って、池袋駅で解散するまでのルートはわかるように描かれていませんでした。アニメでは、ラーメン屋から始まりビックリガードまでのルートを辿っていることがわかりました。

話の本筋とはあまり関係ないので、「原作改変」とするのは大袈裟ですが、アニメではなぜラーメン屋から始まったのか気になりますよね?

ということで、

ラーメン屋 浮浪雲

ラーメン屋のシーン 1期第3話14:20あたり

実際に行ってきました。看板は右から読んで、浮浪雲(はぐれもの)と読みます。

どのラーメンを注文したかまでは触れられていないので、アニメでも登場したお店の看板にある「真 冷やしそば」を注文をしました。

ちなみにアニメでは、男流魁ラーメン「シン・冷やしそば」の看板になっています

バジルソースと鶏白湯が相まって、上品なラーメンという感じで大変美味でした。お値段は850円と1000円を超えるラーメンが多くなった昨今で、お財布に優しいラーメンでした。機会がありましたらまた行きます。

お腹も膨れたので、調査続行です。

ビックリガードまでのルート

出典:地理院地図より筆者作成

調べたところ、上記の図にあるルートを辿っていくので、実際に歩いてみました。

帰宅シーン1

帰宅シーン 1期第3話15:00あたり

第3話の帰宅シーン

帰宅シーン 1期第3話18:45あたり

帰宅シーンはアニメ1期第3話の15:00と18:45あたりのシーンになります。若干異なる部分はありますが、ほぼ同じに描かれており、「このシーンか!」となりました。

第3話肉巻きおにぎりのシーン

キッチンカーのシーン 1期第3話19:00あたり

西武線の高架下を抜けてすぐに、肉巻きおにぎりのキッチンカーのシーンになります。キッチンカーはありませんでしたが、実際に駐車していても不思議ではない場所にありました。

ちなみにアニメではキッチンカーに「宮崎名物」と名を打った看板があります。確かに肉巻きおにぎりの発祥は1997年に宮崎市中央通にオープンしたお店、にくまき本舗が発祥のお店と言われおり、タレに漬け込んだ豚肉でご飯を巻き、オーブンで焼き上げ、サニーレタスを添えて提供されるおにぎりです。

アニメのキッチンカーの看板にはサニーレタスが添えられていますが、海夢が持っている肉巻きおにぎりには、サニーレタスを確認できません。

作画ミスではなく、先にサニーレタスを食べてしまったと考えよう

ここからビックリガードに向かっていきます。ビックリガードとは、池袋駅の東口と西口を結ぶ高架下のことで、「ビックリガード」は通称として呼ばれています。正式には「池袋ガード下」ですが、昭和の頃から親しまれてきた呼び名です。

ビックリガード

ビックリガード 西武線とJRの高架下で池袋の西と東を結んでいる ※上の写真はアニメで登場しません

なぜ「ビックリ」なのかには諸説あり、暗くて雑多な雰囲気に驚いたから、くぐった先に繁華街が広がっていて思わずびっくりしたから、などが伝わっています。実際に歩いてみると、車の往来や人の多さに圧倒され、今も池袋らしい喧騒を感じられる場所です。

第3話 帰宅シーン3

ビックリガードのシーン 1期第3話19:05あたり

第3話 ビックリガードのシーン1

ビックリガードのシーン 左1期第3話19:20あたり 右20:00あたり

第3話 ビックリガードのシーン2

ビックリガードの歩道橋のシーン 左1期第3話19:35あたり

作品を通して、ビックリガードの歩道橋でのシーンは1・2を争うほど好きなシーンです。特に車が通ってライトが顔に照らされるシーンが良いです。

おそらくですが、ここでのシーンを描きたいがためにラーメン屋「浮浪雲」からの帰宅ルートを設定したものと思われます。わざわざ現実と合わせる必要はないのですが、現実と合わせることにより、本当に2人が歩いたかもしれないと思えて、リアリティや親近感がわきます。

そういった工夫を見つけられるのも聖地巡礼の面白い点です。アニメ制作をする立場になって想像すると、別の発見もあるのでそういった視点でみる聖地巡礼も面白いですよ。

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サンシャインシティ・東池袋中央公園 ここは歴史的な跡地です

サンシャインシティと東池袋中央公園が舞台となっているのは、アニメ1期第5話の初コスイベ参加のシーンです。原作では2巻で登場します。

第5話 東池袋公園のシーン1

東池袋中央公園 左1期第5話6:10あたり

サンシャインシティの看板など

サンシャインシティ 左1期第5話5:55あたり 東池袋中央公園 右1期第5話7:35あたり

サンシャインシティの広場

サンシャインシティ 左1期第5話7:40あたり 右8:30あたり

サンシャインシティ

サンシャインシティ 1期第5話7:45あたり

サンシャインシティのベンチ

サンシャインシティ 1期第5話8:05あたり

サンシャインシティの中

サンシャインシティ 1期第5話13:10~13:20あたり

アニメにあったシーンは比較的発見しやすいです。どんなルートで2人が会場を移動していたのかがわかります。

別作品になりますが、東池袋中央公園は東京ラブストーリーの第3・4話のロケ地でもあります。当時は噴水が機能していて、電飾もありましたが、現在は水すら張っていませんでした。

コスト管理が厳しい現在では、噴水が機能していたことを確認するには東京ラブストーリーでしか確認出来ないかもしれません。

そんな東池袋中央公園にはひっそりと慰霊碑があります。

東池袋公園の慰霊碑

東池袋中央公園にある慰霊碑

なぜここに慰霊碑があるのかと言えば、ここは巣鴨プリズンの跡地だからです。慰霊碑の裏には以下の文言が刻まれています。

第二次世界大戦後、東京市谷において東京国際軍事裁判所が課した刑及び他の連合国戦争犯罪法廷が課した一部の刑が、この地で執行された。戦争による悲劇を再びくりかえさないため、この地を前述の遺跡とし、この碑を建立する。昭和五十三年 六月

巣鴨プリズンとは、現在の池袋・サンシャインシティ一帯にあった大規模な刑務所で、明治期に設立され、戦前は「東京拘置所」と呼ばれていました。

戦後はGHQに接収され「Sugamo Prison」として戦犯の収容所となり、東条英機らA級戦犯の絞首刑もここで行われています。1952年の講和条約発効後に日本へ返還され、1958年に閉鎖。その後は足立区小菅に新しい東京拘置所が建設されて移転しました。跡地は再開発されて、サンシャインシティや東池袋中央公園となっています。

歴史の経緯的に巣鴨プリズンが有名ですが、戦前から「東京拘置所」として利用されていました。現在では、この一帯は東池袋となっていますが、「巣鴨」という名が付いていた理由は明治期の行政区分にあります。

建設当時、この一帯は「巣鴨町」に属しており、住所は「巣鴨町大字池袋」と表記されていました。つまり池袋という地名自体は存在していたものの、上位の行政単位である「巣鴨」が公式に用いられていました。その後、東京市の拡張や豊島区の成立を経て「池袋」の名が前面に出るようになり、現在の「東池袋」として定着しました。しかし、刑務所の呼称は当時のまま残り、戦後まで「巣鴨プリズン」と呼ばれ続けました。

巣鴨プリズン付近航空写真 1947・2019年

出典:国土地理所有(左 1947年米軍撮影 右 2019年)

サンシャインシティの敷地は広いと感じますが、巣鴨プリズンの敷地は東京国際大学や豊島区総合体育場なども含めたかなり広範囲な敷地でした。現在では、巣鴨プリズンがあったことがわかるものは東池袋中央公園にある慰霊碑くらいしか残されていません。

サンシャインシティ内にあるサンシャイン60は、1978年に開業した地上60階建ての超高層ビルで、当時は「東洋一の高さ」を誇りました。跡地となった巣鴨プリズンを再開発する都市計画の一環で建設され、池袋副都心の象徴的存在です。

サンシャインシティは「東洋一の高さ」を誇った展望台や水族館、プラネタリウムがあって1日中楽しめます。

アソビューでは、サンシャイン水族館とサンシャイン60展望台の入場チケットを事前に購入出来ます。他にも超特割チケットもある場合がありますので、上記のバナー広告から調べてみてください。

取材当時は夏休みということもあって、非常に賑わっていました

まとめと感想

池袋が舞台となっているのは、アニメ1期の3・5話とOPの一部です。池袋の街並みと合わせてあって、リアリティや親近感を感じられました。

特に浮浪雲(はぐれもの)からの帰宅ルートはよく考えられて製作されたものだと、感じることが出来ました。

サンシャインシティ一帯は歴史の教科書にも出てくる、巣鴨プリズンの跡地だったことを知ることが出来ました。聖地巡礼を通じて、池袋は深い歴史的背景を持つ場所だったことに触れることができました。

ただ、聖地巡礼するだけではなく、アニメ制作側が考えていることやその場所の歴史的な背景を知ることで、さらに聖地巡礼を楽しむことが出来ました。

池袋は訪れやすい場所だと思いますので、ただ聖地巡礼をするのではなく、アニメと原作の違いや見せ方の工夫を感じるとさらに楽しいので、皆さんも記事を参考に行ってみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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